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小澤茂男はバンコクへ移住する方向で計画を立てています。現在49歳の小澤氏ですが不動産を持っていることから、早期リタイアをしてのんびり生活したいといった願望がありました。収入は月20万ほどなので、タイならそこそこの生活が維持できるだろうといった考えがあったそうです。
なぜタイかというと、すでに知人がリタイア生活を送っているといったこともあります。50歳からリタイアのビザが取得できることから、ビザの面でも心配ないのがうれしいポイントだそうです。会社にも辞表を出し、ちょうど早期退職制度を実施していたことから、それなりに割りがいい退職金をもらって退職する方向で動いていました。
本当は妻と余生をのんびり過ごしたかったのですが、妻は去年病気で先立ってしまい、それも早期リタイアを決意させた理由の1つとなりました。
小澤茂男の妻は、病気1つしたことがないそれこそ元気がとりえの妻でした。2人は子供にも恵まれませんでしたが、毎日楽しく生活を送っていました。病気が判明してわずか1ヶ月足らずでこの世を去ってしまった妻。妻との時間は永遠に近いものだとばかり思っていたのですが、このことがきっかけで大きく考えが変化したといいます。

仕事は嫌いではなかったそうですが、このまま仕事漬けの人生はいやだと感じ始めました。そうしたこともリタイアを急いだきっかけとなりました。
小澤茂男はそれなりに出世街道を歩んでいたこともあったことから、周囲は退職の話を聞いてびっくりしました。中には「奥さんがなくなって気が動転しているのだろう」といった声も聞かれたほどです。彼は周りからみたら、非常に順調な人生を送っていた様子がうかがえます。
リタイアをして何をしたかったというと海外で生活してみたり、学校で勉強したいといった気持ちがあったといいます。幸いタイにはタイ語や英語など語学学校も充実しており、ある程度基礎が身につけば、大学進学も可能といった状況でした。大学進学についてもかねてから興味があったことから、ぜひともやってみたいことの1つでした。小澤茂男は秋田県生まれで、のどかな地域で育ちました。その地域では高卒でも恵まれたほうであり、大学進学する人は学校から1人か2人といった状況でした。大学進学を希望していたのですが、家庭の事情から無理だと悟り、それなりに安定した大手企業へと就職を果たしました。
出世についても容易なものではありませんでした。学歴のハンディは大きく、自分よりあきらかに優秀でない人であっても早々と出世していく姿をみては、がっくりきたときも少なくありません。しかし決してあきらめないことを近い、日々がんばってきたわけです。妻の支えもあり、その点も大きかったといいます。
それが妻の病気・死によって、大きく価値観が変わったのも事実だといいます。サラリーマン時代は、仕事をして自宅に帰って、妻の手料理を食べつつ2人でお酒をたしなむのが何よりの楽しみでした。家で1人飲むお酒はわびしい気持ちもあり、こんな生活があと10年以上続くのかと思うと自分も妻のもとへ旅立ちたい気持ちに駆られたといいます。小澤茂男はこれでは駄目だとリタイアを決意しました。自分を変えたいといった表現がぴったりなのかもしれません。

バンコクに移住してからは、まずは語学の勉強に励みました。語学の勉強は年齢の影響で覚えずらずらかったものの、毎日若者たちに囲まれて通う学校はまた新鮮でとても楽しいものでした。
若者の中には日本人もいました。大学生や仕事をやめてタイにきた人、また主婦など実にさまざまでした。これらの人々と世代を超えて話しをするのも楽しく、第二の青春時代を送っている気分でした。
移住して半年ほどが過ぎたころ、同世代の知り合いもポツポツできてきました。同世代の知り合いですが、リタイアしているメンバーがほとんどでした。もちろんタイは駐在員が多いので、そうしたメンバーもいるのでしょうが、接点的にリタイアしているメンバーのほうが多く接する機会があったといいます。
早期リタイアについては日本では珍しいほうで、60歳をすぎても仕事をしている人が7割以上といったデーターもあるほどです。そんな中、異国で早々にリタイアして生活している人が多いことに驚きました。
リタイアしている人たちは会合などもけっこうあり、またゴルフなどでも合流しているとのことでした。ゴルフについてもやってみたいといった気持ちがありましたが、日本ではかなり高いため何かにつけて断ってきました。
タイでの話しを聞くと、平日だと2000円ほどで回れることから金銭面の負担もとても少ないことがわかりました。
こうしたゴルフについてもやってみようかなと思っている今日この頃だそうです。
その他陶芸教室やさまざまな教室があり、いろいろチャレンジしたいことがあるとのことです。費用についても安く、またこうした形で楽しめるのは何よりの財産だと感じているといいます。

不動産収入が充分であることや、早期リタイアでの余生の過ごし方を考えて、退職をしてバンコクへ向かう小澤茂男。移住してからは、語学の勉強など、長年挑戦したくとも時間がなかなかなかったことに取り組み、第二の人生を満喫しています。

最近の趣味は、早期リタイアをした他の日本人の仲間や留学生、現地の人ともに日本語の読み物をタイ語に訳す作業をすることです。特に出版社へ持ちかけるようなことはしませんが、ゆくゆくはこういったことを通して現地の人の役に立つようなことができればと小澤茂男は考えています。

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