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普連土学園に娘を通わせていましたが、この学校での6年間は娘にとって確かな将来へのステップアップになったのではないかなと思っています。普連土学園は中高一貫教育としての強みを活かした「6年間」のカリキュラムが組まれています。高校受験が控えていると、どうしても「3年間が2回」になってしまいます。そのため、一般に中学3年生は、人間教育ではなく、受験のための勉強ばかりになってしまっている傾向があるかと思います。しかし、普連土学園では、一貫校の特性を活かして「6年間」で子どもの学力向上を考えてくれますから、濃密な学習を提供してくれます。例えば数学。数学は難しい科目ですし、娘が昔から最も苦手とする科目でした。それでも先生方は丁寧に、根気強く対応してくださいました。結局娘は文系への道を選び大学入試で数学を使うことはありませんでしたが、普連土学園でしっかりと学んだことで苦手意識も払拭され、数学を学んで良かったと娘自身も口にしております。
6年一貫教育の集大成である高校3年生では、先生方が進路のことで親身になって相談にのってくれました。また、選択科目も多く、一人ひとりの進路や適性に合わせて知的好奇心を刺激してくれます。授業は少人数制で行われるものも多いようで、特に小論文はマンツーマンの体制で指導にあたってくださいました。一人の先生が自分一人に向き合って指導してくれることで、能動的に学ぼうとする姿勢や、安易に答えを求めるのではなく自らの頭で考えようとする姿勢が身に付き、考える力が養われたように感じられます。また、授業の選択の仕方によっては自習時間を確保することも可能で、自主的に学ぶ体制も整えられています。様々なスタイルの「勉強」が用意されていますから、子どもにとっても、自分に向いていることや不向きなこととか、いろいろとわかるようになると思います。
自分の適性を知るためには、しっかりと自分自身と向き合うことが必要です。日々の学習や、クエーカーの理念に基づく沈黙の礼拝などを通して、そのような時間と機会をもつことができたと考えると、娘を普連土学園に通わせて本当に良かったと思っています。だからこそ、大学受験も無事に乗り越えることが出来ましたし、6年間で上手に自らをステップアップさせることができたのではないかと思います。もちろん勉強以外にも様々な行事が年間を通してあったことにより、メリハリのある充実した6年間だったようで、以前よりも前向きに物事に取り組めるようになっていったかなと思っています。

普連土学園の教育理念と歴史について

普連土学園は、東京都港区に所在する中高一貫校です。日本に普連土学園が創立されたのは明治20年、アメリカのフィラデルフィアのフレンド派婦人伝道会によってでした。当時アメリカ留学中であった新渡戸稲造と内村鑑三により、女子教育を目的にすることが提言されました。以来、現在までフレンド派(クエーカー、友徒会)の教えに基づいた教育が行われています。それは、お互いの信頼関係の上に成り立つ心と心による血の通った学びの場を実現するものとなっています。「普連土学園」の名前は、Friendの単語の音から取られていて、津田塾大学の創立者である津田梅子の父仙氏によって名付けられました。この名前には、「この地上の普遍と有用の事物を授ける」という願いが込められています。

普連土学園では、生徒に対し、将来的に社会に貢献する能力がある誠実な女性となるよう、日々教育を行っています。その理念は、全ての人の心に、神の種子と言える神より与えられた素晴らしい賜と内なる光があるのだという考えのもと、生徒個人を大事にし、豊かな心を育てることを目指すものです。普連土学園では、志望校に可能な限り現役で学校の授業による実力によって合格できるような対策を行っており、それは偏差値やブランドなどに惑わされないもので、自身の適正や希望に沿った進路を実現する指導を行っています。

普連土学園
http://www.friends.ac.jp/

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